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Webアプリケーションを開発する環境を構築します。
今回はRuby on Rails 6系の環境構築を行います。
すでにRuby on Rails 6系の環境が用意されていれば、この回を読み飛ばしてもかまいません。
(注:本教材での環境構築はMacで行っています)
ソフトウェアの導入を簡単にするため、macOS用のパッケージ管理システムであるHomebrewをインストールします。
次のリンク先からHomebrewをインストールします。
リンク先にアクセスすると次のページが表示されます。
「インストール」の見出しの下にあるスクリプトの行をmacOSのターミナルにコピー&ペーストします。
ターミナルで実行するとHomebrewのインストールが開始されます。
インストールには数分~10分ほどかかります。途中で何度かパスワードを要求されるので、使用しているパソコンのパスワードを入力してください。
Homebrewのインストール後に、無事にインストールされたかどうかを確認します。
インストール後の確認は、ターミナルを起動して次のコマンドを入力します。
console Copied!brew -v
入力をしたらenter
キーを押して、コマンドを実行します。
コマンドが実行されると、次のような画面になります。
console Copied!Homebrew 2.5.8
Homebrew/homebrew-core (git revision 8ef7f; last commit 2020-11-05)
Homebrew/homebrew-cask (git revision 0e83ed; last commit 2020-11-05)
「Homebrew 2.5.8」とバージョンが表示され、Homebrewがインストールされたことが確認できました。
(執筆時は「2.5.8」と表示されましたが、「2.5.9」などと表示されると最新版がインストールされたことになります)
次に、Rubyのバージョンを簡単に切り替えられるrbenvをインストールします。
それでは、ターミナルで次のコマンドを入力して実行してください。
console Copied!brew install rbenv
コマンドを実行後に、実際にrbenvがインストールされているかを確認します。
次のコマンドを入力して、インストールしたrbenvのバージョンを確認します。
console Copied!rbenv --version
コマンドを実行すると、次のようにバージョン情報が表示されます。
console Copied!rbenv --version
rbenv 1.1.2
この表示では「rbenv 1.1.2
」とバージョン情報が表示されています。
rbenvがインストールされたことを確認できました。
rbenvコマンドを利用するために、rbenvにPATHを通します。
「PATHを通す」とは、コマンドの実行ファイルの場所を確認するために指定することです。
rbenvコマンドのPATHを通すために、次の3つのコマンドを用意しました。
console Copied!echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'if which rbenv > /dev/null; then eval "$(rbenv init -)"; fi' >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
これらのコマンドを1行ずつ入力して、実行します。
まずは最初のコマンドです。
スクリプトを.bash_profile
に追加します。
console Copied!echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
>> ~/.bash_profile
でスクリプトを.bash_profile
に追加しました。
次に、2番めのコマンドを入力して実行します。
console Copied!echo 'if which rbenv > /dev/null; then eval "$(rbenv init -)"; fi' >> ~/.bash_profile
このコマンドを追加することで、ターミナル起動時にrbenvを自動的に起動させます。
最後に、source
というコマンドを使って追加した内容を反映します。
console Copied!source ~/.bash_profile
.bash_profile
に追加した内容を反映できました。
これでrbenvコマンドを利用するのに必要なPATHが通りました。
次にRubyをインストールします。
Rubyをインストールする前に、インストールできるRubyのバージョンを確認します。
先ほどインストールしたrbenvを使って次のコマンドを入力してください。
console Copied!rbenv install -l
コマンドを実行すると、最新の安定版のバージョンが一覧で表示されます。
console Copied!rbenv install -l
2.5.8
2.6.6
2.7.2
jruby-9.2.13.0
maglev-1.0.0
mruby-2.1.2
rbx-5.0
truffleruby-20.2.0
truffleruby+graalvm-20.2.0
Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use 'rbenv install --list-all' to show all local versions.
※ インストール可能なrubyのバージョンを全て表示するには、上記の実行結果にあるようにrbenv install --list-all
というコマンドを実行します
バージョン番号を見ると、執筆時点(2020年11月)の安定版の最新バージョンは「2.7.2」なので、2.7.2をインストールします。
参考:Ruby ダウンロード
もし最新バージョンが表示されない場合は、rbenvとruby-buildを最新版にする必要があります。
参考:rbenv Upgrading with Homebrew
それでは、次のコマンドを入力してRuby 2.7.2をインストールします。
console Copied!rbenv install 2.7.2
コマンドを実行するとインストールを開始します。インストール完了まで数分間かかることがあります。
これでRubyがインストールされました。
さらにローカルで使うRubyのバージョンを指定するために、以下のコマンドを実行します。
console Copied!rbenv local 2.7.2
これでローカルでRubyの2.7.1のバージョンが使用されます。
このようにlocal
を使うと、プロジェクトごとにRubyのバージョンを指定できます。
PC(サーバー)内で同じバージョンを共通して使う場合は、local
ではなくglobal
を使います。
次に、Rubyのバージョン情報を確認します。次のコマンドを入力します。
console Copied!ruby -v
コマンドを実行すると、次のようにバージョンが表示されます。
console Copied!ruby -v
ruby 2.7.2p137 (2020-10-01 revision 5445e04352) [x86_64-darwin19]
指定した「2.7.2」と表示されました。これで指定したRubyのバージョンが確認できました。
Rubyをインストールしたら、次にBundlerをインストールします。
RubyではGemというライブラリを使いパッケージを管理しています。
Gemコマンドで簡単にインストールやアンインストールができますが、複数のGemを使うとGem同士で依存関係が生まれ、バージョン違いによる不具合が出てきます。
そこで、BundlerでGemのそれぞれのバージョンを正確に追跡し管理して、Rubyプロジェクトに一貫した環境を提供します。
参考:
それではBundlerをインストールしましょう。以下のコマンドを入力します。
console Copied!gem install bundler
コマンドを実行するとインストールが始まります。
インストールされたBlundlerのバージョンを確認しましょう。
次のコマンドを入力します。
console Copied!bundler -v
コマンドの実行後、次のように表示されます。
console Copied!bundler -v
Bundler version 2.1.4
「version 2.1.4」とバージョン情報が表示されました。
これでBlundlerがインストール済みであることを確認できました。
次にyarnをインストールします。
yarnはJavaScriptのライブラリの利用に必要なパッケージマネージャです。
yarnと互換性のあるnpmというパッケージマネージャもあります。しかし、Rails6ではWebpackerが標準になったことにより、yarnが必要です。
それでは、yarnのインストールを行いましょう。
次のコマンドを入力します。
console Copied!brew install yarn
Homebrewのコマンドを実行すると、yarnがインストールされます。
yarnが実際にインストールされたかを確認するために、次のコマンドを入力します。
console Copied!yarn -v
コマンドを実行すると、次のように表示されます。
console Copied!yarn -v
1.16.0
ここでは「1.16.0
」と表示されました。バージョン情報が表示されていれば、yarnがインストールされたことが確認できます。
いよいよ、Railsをインストールします。
Railsのインストール時に「-v バージョン番号
」とバージョンを指定してインストールできます。
今回はバージョン「6.0.3.4
」をインストールします。
次のコマンドを入力します。
console Copied!gem install rails -v 6.0.3.4
コマンドを実行すると、インストールを開始します。インストールの完了までに数分かかることがあります。
Railsをインストールしたら、Railsのバージョンを確認するために次のコマンドを入力します。
console Copied!rails -v
コマンドを実行すると、次の画面が表示されます。
console Copied!rails -v
Rails 6.0.3.4
「Rails 6.0.3.4
」と表示されました。
これで無事にRuby on Railsのインストールが完了しました。
本教材で使用するデータベースはPostgreSQLです。
※ SQLite3でも学習を進められます
PostgreSQLは無償で利用できるリレーショナルデータベースです。Homebrewを使って簡単にインストールができます。
インストールするには次のコマンドを入力します。
console Copied!brew install postgresql
コマンドを実行すると、インストールされます。
実際にPostgreSQLがインストールされているかを確認するために、次のコマンドを入力します。
console Copied!psql --version
コマンドを実行すると、次のように表示されます。
console Copied!psql --version
psql (PostgreSQL) 11.2
「psql (PostgreSQL) 11.2」とバージョン情報が表示されたので、PostgreSQLのインストールが完了しました。
インストールが完了したら、PostgreSQLを起動します。以下のコマンドを実行してください。
console Copied!brew services start postgresql
PostgreSQLを起動させる理由としては、Railsでローカルサーバーを立ち上げた際にPostgreSQLが起動していなかったらエラーが出るためです。
以上で環境構築は終了です。お疲れ様でした。
お疲れ様でした。
普段MySQLを使って開発しておりますが、PosgreSQLをインストールしてしまって問題ないでしょうか?
railsをインストールしようと思いターミナルで
gem install rails -v 6.0.3.4
と打つと以下のようなエラーが発生しました。
ERROR: Could not find a valid gem 'rails' (= 6.1.0), here is why:
Unable to download data from https://rubygems.org/ - timed out (https://rubygems.org/specs.4.8.gz)
エラー文を元に調べてみるとSSL証明のエラーと出ましたが、そのSSL証明のことがいまいち理解できなくてご相談させて頂きました。