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このパートでは開発を進める上で必要な環境構築手順について解説します。
※)このパートはPCがWindowsの方を対象としています。
※)既に独自の開発環境が整っている方はこちらのパートを読み飛ばして構いません。
今回は、Anacondaを使ってPythonの開発環境を準備します。
Anacondaのダウンロードページへ移動します。
【注意点】
2024/8時点でAnacondaのダウンロードURLが変更になっていましたので上記リンク先の「Anaconda Installers」からダウンロードしてください。下図の画面とは変わっていますのでご注意ください。
画面下の方にいくと「Anaconda Installers」のセクションにWindows用のAnacondaのダウンロードリンクがあります。
「64-Bit Graphical Installer」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。
※上記のインストーラーダウンロード画面は2022/6/18時点のものです。
※今後画面デザイン等が変わる可能性があります。
Anaconda3-yyyy.mm-Windows-x86_64.exeをダブルクリックしてAnacondaをインストールしていきます。
基本的にはデフォルトのまま「次へ」を押していけばOKですが、以下の「Advanced option]は両方にチェックした状態でインストールしておきましょう。
Anacondaのインストールが完了したら、正しくAnaccondaがインストールされているか確認します。
Windows10PCの画面左下のWindowsマークをクリック後に「Anaconda3(64-bit) →Anaconda Prompt」をクリックします。
Anacconda Promptの黒い画面が表示されたら、「idle」と打ち込みEnterキーを押します。
以下のような画面が表示されればOKです。
Djagnoアプリケーションを開発するための仮想環境を作成していきます。
仮想環境というのはpythonを動かすための空間のようなものです。
この空間(仮想環境)に対してライブラリ(django等)をインストールして使えるようにします。
「なぜ仮想環境を作成するのか?」ですが、Anacondaにはもともとベース環境(base)が存在していて、numpy, pandas, matplotlibといったよく使われるライブラリがインストールされています。
これらのライブラリを使うだけならベースの環境をそのまま利用すればよいですが、djangoのようなアプリケーションを開発する場合は特定のDjangoのバージョン(3.1.1等)、特定のモジュールの組み合わせでないとアプリケーション全体として正常に動作しないといったことが出てきます。
ですので、Anacondaのベース環境とは別のdjango専用の仮想環境を作成し、開発はその仮想環境内で行っていきます。
それでは実際に仮想環境を作成していきます。
まず、今回開発するDjangoアプリケーション用の下記フォルダを作成します。
フォルダの作成は右クリック⇒新規作成⇒フォルダから作成します。
Copied!C:\django\techpit\venv
上記フォルダ作成が完了したら、Anacondaプロンプト画面を起動します。
Anacondaプロンプト画面は、Windows画面左下の「ここに入力して検索」の欄に「Anaconda」と入力⇒「Anaconda Powershell Prompt(Anaconda3)」を選択することで起動できます。
コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを実行して先ほど作成したC:\django\techpit\venvフォルダに移動します。
Copied!cd C:\django\techpit\venv
次に以下のコマンドを実行して仮想環境作成をします。
今回は"blog"という名前の仮想環境を作成することにします。
python1 Copied!$ python -m venv blog
C:\django\techpit\venvフォルダの下にblogというフォルダが作成されます。
このblogフォルダ内が仮想環境で、この仮想環境フォルダ内に開発に必要なdjango等のモジュールをインストールしていきます。
仮想環境を作成しただけではその環境を利用することができません。
仮想環境を利用するためには、仮想環境を有効化(アクティベート)する必要がありますので、以下のコマンドを実行して仮想環境を有効化しましょう。
python1 Copied!.\blog\Scripts\activate
仮想環境が有効化されると、以下の通り先頭に(仮想環境名)が表示されます。
この教材では、Djangoでブログアプリケーションを開発していきますので、最低限Djangoが必要です。
先ほど有効化したblog仮想環境に対してdjangoをインストールします。
モジュールのインストールは有効化したblog仮想環境のコマンドプロンプト画面上でpipコマンドを使ってインストールします。
また、このpip自体もモジュールですが最新にしていないとエラーになる場合もあるため、以下のコマンドを実行して最新のpipバージョンにしておきましょう。
python1 Copied!python -m pip install --upgrade pip
pipコマンドでモジュールをインストールしたい場合は以下の形式でインストールしたいモジュール名を指定します。
Copied!pip install <インストールしたいモジュール名>
インストールしたいモジュールのバージョンを指定する場合は、以下のようにモジュール名の後に「==バージョン」を追加します。
Copied!pip install <インストールしたいモジュール名>==<バージョン>
この教材では、執筆時点(2022/6)の最新のDjangoバージョンであるDjangoバージョン4.0.5をインストールします。
それでは以下のコマンドを実行してDjangoをインストールしましょう。
Copied!pip install django==4.0.5
しばらくすると以下のように「Successfully installed ***」というメッセージが表示されます。
Copied! pip install django==4.0.5
Collecting django==4.0.5
Using cached Django-4.0.5-py3-none-any.whl (8.0 MB)
Collecting sqlparse>=0.2.2
Using cached sqlparse-0.4.2-py3-none-any.whl (42 kB)
Collecting tzdata
Using cached tzdata-2022.1-py2.py3-none-any.whl (339 kB)
Collecting backports.zoneinfo
Using cached backports.zoneinfo-0.2.1-cp38-cp38-win_amd64.whl (38 kB)
Collecting asgiref<4,>=3.4.1
Using cached asgiref-3.5.2-py3-none-any.whl (22 kB)
Installing collected packages: tzdata, sqlparse, backports.zoneinfo, asgiref, django
Successfully installed asgiref-3.5.2 backports.zoneinfo-0.2.1 django-4.0.5 sqlparse-0.4.2 tzdata-2022.1
実際にインストールされたモジュールを確認するにはpip freezeコマンドを実行します。
以下のようにインストールされているモジュール名とバージョンが一覧表示されます。
python12345 Copied!asgiref==3.5.2
backports.zoneinfo==0.2.1
Django==4.0.5
sqlparse==0.4.2
tzdata==2022.1
※Djangoをインストールすると関連するモジュール(asgiref,pytz,sqlparse等)も自動的にインストールされていることが確認できます。
以上で今回のパートは終了です。
お疲れ様でした。