カテゴリー
サインイン 新規登録

間違いや改善の指摘

内容の技術的な誤り・誤字脱字やミスのご報告・解説やトピックの追記/改善のご要望は教材をさらに良くしていく上でとても貴重なご意見になります。

少しでも気になった点があれば、ご遠慮なく投稿いただけると幸いです🙏

実際には誤りではなく勘違いであっても、ご報告いただけることで教材のブラッシュアップにつながります。

質問ポリシー①

教材受講者みなさんのスムーズな問題解決のために、心がけていただきたいことがあります。

教材の内容に関する質問を投稿しましょう

教材の内容に関係のない質問や教材とは異なる環境・バージョンで進めている場合のエラーなど、教材に関係しない質問は推奨していないため回答できない場合がございます。

その場合、teratailなどの外部サイトを利用して質問することをおすすめします。教材の誤字脱字や追記・改善の要望は「文章の間違いや改善点の指摘」からお願いします。

0-3

環境構築をしよう (Cloud 9)

この章ではオンラインの統合開発環境であるCloud9での開発環境構築(以下IDE)について解説していきます。IDEは開発に必要なエディッタやターミナル、デバッガーと呼ばれる開発に必要な機能をまとめて、更に入力補完など便利機能などを備えたアプリケーションのことです。Cloud9はそのIDEの中でもブラウザ上で実行できる数少ないWebIDEです。

※この記事は2019/10/2時点のCloud9を参照して執筆しています。

Cloud9立ち上げまで

Cloud9は現在Amazon Web Service(以下AWS)が提供しているサービスです。
なので最初にAWSアカウントを取得する必要があります。

この章ではAWSアカウントを取得には触れませんので次の記事などを参照にしてアカウントを取得してください。

AWS アカウント作成の流れ

途中クレジットカードまたはデビットカードの登録があります。
中高生の方は保護者に説明をしてカード情報を記入するか、デビットカードしようしましょう。
AWSは最初の一年間は無料枠があります。無料枠を超えない範囲で使用する場合料金は発生しません。
参照: AWS 無料利用枠について

また学生はAWS Educateプログラムを受講できます。
学校法人側でプログラムに参加している加盟校と参加していないまたは非加盟校で待遇に差がありますが、非加盟校でも40USD分のAWSクレジットと600USD相当のトレーニングコースを受講できます。 ぜひ活用してみてください。

参考: AWS Educate

AWSにログインしたら「サービスを検索する」の欄に「cloud9」と入力して、cloud9をクリックしましょう。

0_12

以下の画面が表示されたら、「Create environment」ボタンをクリックしましょう。

0_13

Cloud9を開くと新しいインスタンスを設置するウィザードが始まります。インスタンスはCloud9を設置するサーバーのことです。ここではインスタンスに行う設定を決めていきます。

0_14

まずはNameの欄に作成するインスタンス名を入力しましょう。
上記例では「Django-app」としています。
入力できたらNextStepを押して進みましょう。

次に細かい設定をしていきます。

0_15

ここは図と同じデフォルト設定のままで大丈夫です。こちらもNextStepを押して進みましょう。

最後にこれまで設定した内容の確認です。

0_16

こちらも問題なければCreate Enviromentを押してください。これでCloud9を使う準備は完了です。

以下のような画面が表示されることを確認しましょう。

0_17

pythonコマンドをPython3系に設定する

Cloud9ではデフォルトで「Python2系」と呼ばれるもので古いものとなっています。
最近は「Python3系」が標準的ですので、まずはここで3系にアップデートしましょう。

まずメニューバー右端にある歯車アイコンをクリックして設定画面を表示させます。

0_18

表示したらpython supportを選択して、Python VersionをPython3に変更しましょう。

またターミナルで正しく扱えるように環境にも手を加えていきます。
ターミナルで以下のコマンドを打ち込んでいきましょう。

bash
123456
Copied!
# ターミナルの設定ファイルに設定を上書き $ echo "alias python=python36" >> ~/.bashrc # 新しい設定ファイルを読み込み $ source ~/.bashrc

ここまでできたらPythonのバージョンを確認してみましょう。

bash
123
Copied!
$ python --version Python 3.6.8

これでPython3系への設定変更は完了です。

pipを3系に変更する

pipはPythonの標準的なパッケージマネージャーです。様々なPythonライブラリをpip経由でインストールできます。

デフォルトではpipのバージョンが古いのでアップデートしましょう。

bash
123
Copied!
$ sudo rm /etc/alternatives/pip $ sudo ln -s /usr/bin/pip-3.6 /etc/alternatives/pip $ pip --version

以下の通りpython3.6が表示されればOKです。

Copied!
>pip 9.0.3 from /usr/lib/python3.6/dist-packages (python 3.6)

Djangoインストール

djangoはデフォルトでバージョン2.0.2がインストールされていますので、バージョンを確認しておきましょう。

Copied!
$ python -m django --version 2.0.2

その他に必要なモジュールのインストール

この教材では、Djangoの他にいくつか必要なモジュールがありますので、ここで一通りのモジュールをインストールしておきましょう。

Copied!
pip install django-bootstrap4 --user pip install django-upload-validator --user pip install pdfminer.six --user pip install django-widgets-improved --user

さて、次にDjangoプロジェクトを作りましょう。次のコマンドでtutorialプロジェクトを作成します。

bash
1
Copied!
$ django-admin startproject tutorial

この時点でディレクトリ構造は次のようになっています。

Copied!
/home/ec2-user/environment/tutorial ├── manage.py └── tutorial ├── __init__.py ├── settings.py ├── urls.py └── wsgi.py

cloud9向けの設定

デフォルトの設定ではCloud9上で立ち上げることができないためCloud9向けの設定をしていきます。

まず一度サーバーを起動してみましょう。

Copied!
$ cd tutorial $ python manage.py runserver 8080

立ち上げたら画面右側に以下のようなメッセージが表示されるので、URLが記載されている箇所を選択しましょう。

0_19

すると次のようなエラーが表示されます。

0_20

「Invalid HTTP_HOST header: '5a0df02423d54f2a895980d471e0920f.vfs.cloud9.ap-northeast-1.amazonaws.com'~」と表示されている''の間のURLを控えてください。

プロジェクトの全体の設定は/home/ec2-user/environment/tutorial/tutorial/settings.pyに書いてありますのでそちらを編集します。

画面左側のツリーから「settings.py」をダブルクリックしましょう。
ファイルを編集できるようになるため、設定ファイルの中にあるALLOWED_HOSTSの部分を次のように編集します。

py
123456789101112131415161718192021222324252627282930313233
Copied!
︙ (略) # Quick-start development settings - unsuitable for production # See https://docs.djangoproject.com/en/2.0/howto/deployment/checklist/ # SECURITY WARNING: keep the secret key used in production secret! SECRET_KEY = '***********************************' # SECURITY WARNING: don't run with debug turned on in production! DEBUG = True # ここを編集する ALLOWED_HOSTS = [ "ここに先程控えたURLを記入する"] # Application definition INSTALLED_APPS = [ 'django.contrib.admin', 'django.contrib.auth', 'django.contrib.contenttypes', 'django.contrib.sessions', 'django.contrib.messages', 'django.contrib.staticfiles', ] ︙ (略) # ついでに言語とタイムゾーンの設定を以下の通り変更しておきます。 LANGUAGE_CODE = 'ja' TIME_ZONE = 'Asia/Tokyo'

設定を保存したら、再度以下のコマンドを実行しましょう。

Copied!
python manage.py runserver 8080

以下のメッセージが表示されたら、URLをクリックしましょう。

0_21

以下の通り、DjangoのデフォルトのTOPページが表示されればOKです。

0_22

以上で環境構築は終わりです。

現在のパート (0)
全パート (17)
みんなで助け合おう!
現在のパートのディスカッション 全0件