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本教材では自分自身のアイデアをアプリケーションで実現したいという思いを持つ方々に対して、どのようにそれを実現していくかを指南します。
ECサイトのアイデアを基に、過去の賢人たちが作り上げてきた優れた考え方を利用して、現実のアプリケーションという姿にしていく道筋を示します。
本書は、技術の使い方を教える書籍ではありません。自分自身のアイデアを実現したいという思いを持つ方々に対して、どのようにそれを実現していくかを指南するものです。ここで実現する手段はアプリケーションのサービスとしてです。そのために、過去の賢人たちが作り上げてきた優れた考え方を利用して、現実のアプリケーションという姿にしていく道筋を示します。
その成果として、読者が次のような状況になることです。
次のような経験があれば、特に問題ありません。
本書が対象としている読者は次のような方々です。
本書は、プログラミング言語や開発フレームワークでの作り方を解説する書籍ではありません。
あくまでも、開発フレームワークへつなげる道筋を指南し、スムーズにアイデアを実現できる道を開くものです。
そのため、次のようなことに対する詳しい解説は致しません。
本書では、特に何かのツールやソフトのバージョンに依存するものはありません。なんでもよいということです。
ただし、Webアプリケーションで利用するデータベースやアプリケーションの作り方について、最も一般的で、優れた考え方を採用します。
本書の内容は、特定の環境に依存するものではありません。
本書では、要件整理の考え方、進め方を説明するとともに、ECサイトの販売管理アプリケーションをサンプル事例として利用します。
本書で提示するECサイトのサンプル事例に基づいて、要件整理の作業とフレームワークにつなげるための設計を進めます。
その過程で、あなた自身が当事者となって、作業の手順を行っていくことが重要です。
過去は、コンピュータメーカに直属するエンジニアとして、ソフトウェア開発や開発マネジメントを行ってきました。その間も含めて、常にアプリケーションとはどういうものかを考え、苦労せずに楽しく開発ができる方法を探って来ました。
あるイベントを通して、Ruby on Railsの魅力を知り、まずは、このような考え方や仕組みを利用した開発を普及させたいとの思いで、翔泳社発行の「独習Ruby on Rails」を執筆しました。Ruby on Railsの素晴らしさをわかりやすく伝えたいために活動中です。
一方で、ネットワークや基本情報技術者資格の取得のための教育も行っています。
私の現在の一つの目標は、だれでも簡単に、楽しくアプリケーションを作れることです。
今回、アイデアをアプリケーションの形にしていく方法を執筆することで、アプリケーションを簡単に作れる世界を目指す一歩としたいと考えています。また、これをさらに進化させていくことを考えています。
本書の目的や学習成果として目指すものをはっきり認識したうえで、要件を具体化する作業の進め方、目指すべき成果物について理解します。また、学習する上で必要なWebアプリケーション、MVCモデルの理解を確認します。
「アイデアを形にするため」の最初に取り組むべきこと、ターゲットというものの考え方について理解します。
一つのアプリケーション事例を設定し、ターゲットの整理と必要な機能の洗い出しの方法を具体的に理解していきます。
洗い出した機能をいくつかの手法(5W1H、ターゲットリソースによるグループ化、CRUDIによる検証など)を使って整理する手順を学習します。その過程で、アプリケーション事例の要件定義の成果物として、2階層機能一覧を作成します。
データのモデリングについて学習し、ターゲットリソースを基に、ER図について学習します。その過程で、アプリケーション事例の要件定義の成果物として、ER図を作成します。データの正規化についても学習します。
ユーザインターフェイスについて学習し、アプリケーション事例の要件定義の成果物として、ワイヤーフレームを作成します。また、画面と機能の対応の手順を整理します。
要件定義のER図を基に、アプリケーション事例の方式設計の成果物として、データベースのテーブル定義を作成します。
データベースの構造や仕組みについての基本的な理解も深めます。
MVCに従ったアプリケーションを開発するための方式設計について学習します。アプリケーション事例の方式設計の成果物として、アクション・ステップ条件一覧、モデル条件一覧を作成します。
アプリケーション事例の要件定義、方式設計の成果物と開発フレームワークとの接続の仕方を実践します。ここでは、Ruby on Railsを利用して、実践の仕方を学習します。
要件定義、方式設計の見直しについての注意点を補足します。