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Ruby on Railsとは、Rubyを利用して効率よくWebサイトを開発できるようにしてくれるものです。このRailsのように、Webアプリケーションの開発効率をあげてくれるものを「フレームワーク」と言います。今回の学習ではRailsを使用することはありませんが、将来、Webアプリケーションを開発する上で必要になるものなので、ついでに環境構築していきましょう。
環境構築は以下の手順で行います。
まずはAppStore
にてXcode
のインストールを行いましょう。AppStore
は、Macのアプリをインストールするためのプラットフォームです。以下の手順でXcodeをダウンロードしましょう。
次に、AppleのDevelopperサイトからCommand LineTool
をインストールします。もし、認証チェック画面が出たら、以下の手順を実行しましょう。認証チェックが表示されない場合は、4番と5番を実行してください。
command
と入力して検索Command LineTool
をインストールHomebrewのインストールをします。ここからはターミナルでコマンドを入力していきましょう。ターミナルの場所は「アプリケーション>ユーティリティ>ターミナル」となります。ターミナルを開いたら、以下のコマンドを入力しましょう。
Copied!$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
途中でenter
を求められるのでenterキー
を押し、その後、Macのパスワードを入力しましょう。インストールが終了すると、ターミナルからコマンド入力できる状態に戻ります。その後、Homebrewがきちんとインストールできたか確かめるため、以下のコマンドを入力します。こちらは、Homebrewのバージョンを確認するコマンドです。
Copied!$ brew -v
以下のようにバージョン情報が表示されればOKです。(バージョンの数字は異なっていても構いません)
Copied!Homebrew 2.1.8
Homebrew/homebrew-core (git revision 03c4; last commit 2019-07-27)
Railsをインストールする際、関連ディレクトリの権限エラーが出ることがあるので、/usr/local/bin
フォルダの所有者をadminユーザーに変更します。その際は以下のようなコマンドを入力します。
Copied!$ sudo chown -R `whoami`:admin /usr/local/bin
chown
はファイルやディレクトリの所有者を、コマンドで指定したユーザーに変更するコマンドです。-R
というオプションをつけると、指定したディレクトリとそのディレクトリ以下のファイルやディレクトリの所有権を再帰的に変更します。
Copied!$ chown [オプション] [ユーザー:グループ] [ファイルorディレクトリ]
whoami
は自分のユーザー名を表示するコマンドです。
Copied!$ whoami
次に、rbenv(アールベンブ), ruby-build(ルビー・ビルド)をインストールしましょう。ruby-buildはRubyの様々なバージョン(2.4.1など)をインストールすることができるツールで、rbenvは、rubyのバージョンを切り替えるためのツールです。
インストールはHomebrewを使用して行います。以下のコマンドを実行してrbenv
とruby-build
をインストールしましょう。
Copied!$ brew install rbenv ruby-build
インストールが完了したら、rbenvのパスを通します。
Copied!$ echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
次に、bash_profileの変更内容を読み込みます。
Copied!$ source ~/.bash_profile
以下のコマンドで、 rbenv
とruby-build
がインストールされていることを確認しましょう。バージョンが表示されれば成功です。
Copied!$ rbenv -v
$ ruby-build --version
readlineはCUIでの操作を簡単にするためのツールです。こちらのライブラリを使うことで、ユーザーがコマンドを入力する際に「行頭・行末移動」「ヒストリ機能」などを簡単なコマンドで実行することができます。また、Rubyでデバッグを行うときに使用するirb
やpry
起動時に、日本語の文字化けを防ぐことができます。
Copied!$ pry
[1] pry(main)> 'ぷらい'
=> "ぷらい"
$ irb
irb(main):001:0> 'あいあーるびー'
=> "あいあーるびー"
それではさっそく、readline
をインストールしましょう。
Copied!$ brew install readline
インストールが終わったら、readlineのパスを通します。
Copied!$ brew link readline --force
僕がよく使うreadline
のコマンドは以下の2つです。この2つを利用すると、ターミナルでコマンド入力時に、瞬時に行頭・行末に移動することができます。
操作 | コマンド |
---|---|
行頭に移動 | control + a |
行末に移動 | control + e |
rbenvを利用してRuby
のインストールを行います。
Copied!$ RUBY_CONFIGURE_OPTS="--with-readline-dir=$(brew --prefix readline)"
Copied!$ rbenv install 2.6.3
インストールが完了したらリハッシュします。
Copied!$ rbenv rehash
rbenvを用いて利用するRubyのバージョンを決めます。
Copied!$ rbenv global 2.6.3
Rubyのバージョンを確認し、インストールが成功しているか確かめましょう。
Copied!$ ruby -v
実行結果
Copied!ruby 2.6.3p62 (2019-04-16 revision 67580) [x86_64-darwin18]
次に、Rubyのgemであるbundlerをインストールします。
Copied!$ gem install bundler
次にRubyのgemでありフレームワークでもあるRuby on Rails
をインストールします。
Copied!$ gem install rails
gemをインストールしたのでrehashを行います。
Copied!$ rbenv rehash
インストールがうまくいったかどうか確かめるため、以下のコマンドを入力してRailsのバージョンを確認しましょう。きちんとバージョンが表示されればインストールは成功です。
Copied!$ rails -v
Ruby/Railsの環境構築が完了したら、早速コーディングに入っていきましょう。